パソコンボランティア

パソコンサポートメンバーを募集しています!

『パソコンサポートメンバー』とは熊本県点字図書館内において、パソコンの講習を受講される視覚障がい者を対象にサポートするボランティア団体、略称して「パソボラ熊本」の会員のことです。

 

平成25年4月現在、9名の少人数で頑張っていますが受講者のご希望を満たすには増員が不可欠です。そこで、私たち会員が行なっているサポートの活動内容を下記に述べさせて頂きますのでご覧頂きご理解のうえご参加いただければ幸いです。

 

IT(インフォメーションテクノロジー)産業の発達とともに、私たちの生活に不可欠な存在になりつつあるパソコンですが、特に必要とされるのは障がい者であり、その中でも視覚障がい者は特に必要であるようです。

  

既にITを活用している視覚障がい者の方が、ITで恩恵を受けている事柄を列挙してみます。

 

辞書の場合、以前は点字に直し検索していたので膨大な量が必要であったのが、現在はCD1枚で済ませることができるので持ち運びも簡単になりました。

 

 インターネットを活用して、それぞれのホームページを自宅で見ながら、世界中どこにでも交信でき、自分の希望する情報を取得することができます。電子メールを利用すれば 遠くにいる親しい仲間との交信も出来ます。

  

パソコンの利便性は判っていても、何もかも良いこと尽くめではありません。全てのパソコンは晴眼者を対象に作られています。アクセシビリティーの観念から観ても、障がい者に対しての配慮がまだまだ欠けているのが現状です。

 

それ故、音声を頼りに操作する全盲の方は難しさを極めます。

視覚障がい者のかたがたは 画面が見えませんので、マウスは使用せずキーボードだけの操作となります。

 

 パソコンより音声を発声させるためには そのための音声ソフトがあり年々改良されて高い水準にありますが、完全ではありません。

  

音声化することができない画像や文字を視覚障がい者の人に伝えるには晴眼者のサポートを必要とします。特に初心者がパソコンに取り組む時は マンツーマンのサポートを必要とします。

 

パソコン操作の手順としては、先ずディスプレイ、本体、電源の位置、キーボードを手で触れてもらい大きさと位置を確認してもらいます。

 

次はパソコンが画面の文字を読み上げる音声の大きさおよびスピードを調整しますが、重複障がいの難聴のかたには、ヘッドホンをつけて最高音で操作してもらいます。

 

 キーボードの操作は先ずキーボード全体を把握してもらった上で、A、B、Cといったフルキーのホームポジションを基準にローマ字入力で、五十音を何回も繰り返し練習されるのを サポートしながら進めていきます。

  

文字入力の基本的なことを習得されましたら、文章の入力、メール送信・受信、ホームページの検索、計算用ソフトのエクセルの練習と進めてまいりますが、それぞれの項目の基礎を習得してもらうまでは 私たち会員のサポートは欠かせません。

 

サポートに関しては、上記の様な状態なので時間、日数が掛かり人手を必要とします。

 

なおサポートの延長線上に受講者がご自宅においてパソコンの不具合や目の代わりを必要とする時は自宅出動をしてサポートに徹しています。

 

ただし自宅出動に限って多少の費用(2,000円~3,000円)をいただくことになっています。

 

私たちボランティア熊本のメンバーは、お陰さまで発足して10年目を迎えることが出来ましたが,増え続ける受講者に対応すべく多くのボランティア仲間を求めつつパソコンサポートに全員一生懸命取組んでいます。  

 

 問合せ先 :熊本県点字図書館 

 所在地   :〒861-8039 熊本県熊本市東区長嶺南2-3-2  

 TEL         :(096)-383-6333